おなかの各種症状でお困りの方

症状があっても内視鏡検査を実施しても異常を認めないケースが多くあります。病名でいうと逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群になります。
原因は腸内環境やメンタル的因子(腸脳相関といわれます)など多彩で、まだ解明されていないこと、治療法として確立していない部分もあり、治療に難渋することも多くあります。当院は各種治療薬、食事療法を提案し、患者さん個人に合う治療を試しながら最善の方法をみつけていきます。
便秘・便失禁でお困りの方-便秘・排便機能外来
しっかり食べてきちんと出すことは健康維持にとても重要です。便秘は生活の質を低下させるだけではなく、心血管イベントの発症リスクを高め、慢性便秘症の方はそうでない方と比べると生命予後が悪いとされていますので、適切な管理をすることはとても重要です。
ただ市販薬を服用するだけになっていませんか?
まず、安易な下剤使用で終わらせることなく、便秘の原因をわかることが大切です。便秘の原因には大腸癌が原因となっていることもありますので年齢や症状の経過によっては大腸内視鏡検査を行うことがとても重要です。
市販薬含め便秘の治療薬には刺激性下剤(特にセンナ・大黄の成分を含むもの)があり、確かによく効くのですが継続的な服用は大腸の神経を変性させることで薬剤耐性を生み効果がなくなるだけでなくなってしまい長期的な効果を考えると好ましくありません。
大腸の通過に問題があるのか、直腸から便を排出するところに問題があるのか等々原因を見極め、治療することが大切です。
近年、新規便秘治療薬がいくつか発売され、治療薬の選択肢が広がりました。これら治療薬と生活習慣、排便習慣を提案し、まずは強制排便(センナ・大黄などの刺激性下剤)不要の排便を目指し、最終的には薬剤が不要な自然な排便を目指します。
直腸に便があってもうまく出すことができない(排出困難型便秘症)という方も多くいらっしゃいます。この型は薬等だけではうまく排便することができませんので、排便機能検査(内圧測定・感覚試験)を実施し、バイオフィードバック療法とよばれる排便トレーニングを実施し、正しい排便機能の習得からの排便獲得を目指します。
便失禁でお困りの方についても排便機能検査を実施し、薬物療法、バイオフィードバック療法を提供することができます。
肛門診療・おしりのこまりごと
おしりのこまりごとがあればお問い合わせください。
主に、痔核(いぼぢ)裂肛(きれぢ)肛門周囲膿瘍や痔瘻があります。
痔核(いぼぢ)裂肛(きれぢ)については排便習慣に問題があることが多く、薬剤使用と排便習慣の改善でよくなることが多いです。
※当院では肛門周囲膿瘍排膿や血栓痔核除去などの緊急的処置は可能ですが、痔核に対する根治的治療(手術・ALTA療法など)は実施しておりません。必要であれば治療可能施設を紹介いたします。
質の高い内視鏡検査の提供
胃カメラ・大腸カメラで異常がないか検査いたします。
特に胃がん・大腸がんの早期発見・予防は最重要項目であります。
早期発見のために大切なことは定期的に検査を受け、予防、早期発見をすることです。
定期的に検査を受ければ胃がん大腸がんで困ることの可能性を大きく減らすことができますので、皆様の人生、健康を守るうえでとても大切です。
苦痛を理由に検査をうけない方をへらすため当院は苦痛を少なく検査を受けていただくよう努めています。
検査による身体的苦痛への配慮
- ご希望に応じ鎮静剤を使用します。
- 高精細細径内視鏡の使用(経鼻内視鏡) 喉等への負担の少ない高精細細径の経鼻内視鏡を導入しています。鉛筆ぐらいの細さですが、従来からある太さの経口スコープに劣ることなく観察できます。
- 服用量が少ない下剤を採用 モビプレップという下剤をおもに使用しています。ほかの下剤と比較すると服用量が少なく、嘔吐してしまう方はほぼいません。便秘のある方には事前に便秘治療を介入することで苦痛を軽減します。
- 経験・トレーニングを積んだ医師による検査
私、院長は2023年に脳梗塞を発症し左片麻痺のため検査を実施できなくなりましたので、以降は和歌山県立医大等からの派遣医師により内視鏡検査を実施しております。派遣医師は皆十分な手技のトレーニングを積んだ医師が多いので苦痛の少ない安定した検査を提供できています。
精神的苦痛への配慮
- 特に大腸内視鏡検査においてトイレ等プライバシー面で嫌な思いをされることがなくリラックスして検査前後の時間を過ごしていただくためのトイレ付個室の準備室を備えています。
- 医師含めスタッフはみな、皆様が安心して検査を受けていただけるよう声掛け、心配りを十分に行うよう努めています。スタッフのホスピタリティは当院の自慢ですので、それを汚すことのないようスタッフ一同努めてまいります。
忙しい皆様への配慮
- 事前予約ですので、長時間お待ちいただくことはありません。
- 健康診断でほかの検診と合わせて内視鏡検査を受けていただく方には時間がかからないと好評をいただいています。
- 胃カメラと大腸カメラは同日に受けていただけます。 わざわざ別日にする必要はありません。
- 土曜日の検査が可能
平日お休みが取れない方は土曜日に検査を受けていただけます。 - 大腸内視鏡も午前中に終わります。
大腸内視鏡検査は午後から実施のため長時間拘束されがちですが、当院は午前中に実施いたしますので午後からはご自身の時間としてお過ごしください。
一般内科診療
健康に関することはまずご相談ください。決して専門ではない領域を含め、身近なクリニックとして対処いたします。
健康診断・高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病の診療、発熱などの急性症状、ワクチン接種など。
当院での診療より専門受診がふさわしいと判断する方については専門的医療が可能な施設に紹介し、連携いたします。
生活習慣病診療について(高血圧症・高脂血症・糖尿病・脂肪肝による肝障害など)
もちろん薬物療法も重要ではありますが、まずはご自身の生活習慣改善が最重要です。
その意識がない方にはまずそこをしっかりご認識いただく必要があります。わかってはいるけど、行動に移せない、続かないという方が最もおおいのではないでしょうか。
皆様が問題ある行動様式を認識し、それを変容して、よい生活習慣を獲得していくためのコーチングプログラムを開始いたしました。利用いただいた方の多くは生活習慣病の改善、体重減など効果が得られています。
良い生活習慣を獲得し、ご自身の健康をつかんでいただくことが、皆様の楽しい人生の土台になればと思っています。
感染対策について
当院は感染対策のエビデンスに基づき標準予防策、感染経路別予防策、、疾患別感染対策、洗浄・消毒・滅菌、を実施しての診療を実施しております。発熱や呼吸器症状など感染症状を有する方は別導線とすることで感染がない方とある方の診療を両立させ実施しています。
訪問診療について
通院困難な方、ご自宅で最期の時間を過ごすことをご希望の方は訪問診療を行っています。
がん終末期の方についても痛みなどの苦痛を和らげながらご自宅で過ごすためにお手伝いさせていただきます。
その他
医療DX推進体制整備加算について
- 当院では、オンライン資格確認システムにより取得した診療情報等を活用して診療を実施いたします。
- 医療DXを通して質の高い医療を提供できるように、マイナ保険証の推進に取り組んでおります。
- 電子処方箋や電子カルテ情報共有サービスなどの医療DXに係る取り組みを推進いたします。尚、これらの取り組みについては、今後計画的に進めてまいります。
長期処方・リフィル処方について
- 当院では患者さんの状態に応じ、 28日以上の長期の処方もしくはリフィル処方せんを発行いたします。
- 後発医薬品使用の推進 ・後発医薬品(ジェネリック医薬品)があるお薬で、先発医薬品の処方を希望される場合には、特別の料金をお支払いいただきます。
- この機会に、後発医薬品の積極的な利用をお願いいたします。
- 後発医薬品は、先発医薬品と有効成分が同じで、同じように使っていただけるお薬です。
- 先発医薬品と後発医薬品の差額の4分の1相当を、特別な料金として、医療保険の患者負担と合わせてお支払いいただきます。
- 先発医薬品を処方・調剤する医療上の必要があると認められる場合等は、特別な料金は要りません。
当院の感染対策について
標準感染予防対策を踏まえた院内感染対策マニュアルを作成し、職員一同それに沿って院内感染対策を推進します。 また、感染対策に関して定期的に必要な情報収集やアドバイスを受け、院内感染対策の向上に努めます。 感染症の高い疾患(新型コロナウィルス感染症・インフルエンザ・など)が疑われる場合は一般診療の方と導線を分けた診療スペースを確保して対応します。
健康診断
ご自身の健康状態を定期的にご確認ください。
海南市特定検診・がん検診(胃・肺・大腸)・後期高齢者検診・協会けんぽ生活習慣病検診・会社検診・等実施いたします。その他ご希望あればお問い合わせください。
当院の検診は待ち時間が少なく、短い時間で終えることができますのでお仕事などで忙しい方にもご好評いただいてます。
検診の流れ 例:協会けんぽ生活習慣病予防検診
- 電話でご予約ください。
- お手数ですが、問診票・便潜血容器等必要物品を取りに来ていただきます。(郵送も可)
- 問診票・質問票への記載は事前に済ませてください(来院後の書類記入は検診の滞り、ほかの方を待たせる原因となります)。
- 抗血栓剤・糖尿病治療(内服薬・インスリン)をうけている方は事前に電話で当院にといあわせてください。事前に中止が必要な場合がありますが、休薬も安全に適切に行う必要がありますので自己判断での休薬のないようお願いいたします。
- 当日は絶食でご来院ください。
- 来院指定時刻にご来院ください
-
すべての検査と診察・可能な範囲の結果説明を約1時間で終了します。
(内視鏡使用の鎮静剤からの覚醒が不十分な場合は時間がかかることがあります。付加検診はプラス30分程度かかることが予想されます) - 結果は郵送もしくは来院でご確認ください。(2週程度お時間をいただきます)
検査の流れ
胃内視鏡検査(胃カメラ)
胃内視鏡検査(胃カメラ)は食道、胃、十二指腸をスコープで直接観察する検査です。
検査前日の決められた時間以降に食事をとらずに、胃の中を空の状態にして検査を行います。
検査時間は通常5-10分程度です。病変が見つかった場合は、検査中に組織検査による、精密検査を行います。
検査の流れは以下のとおりになります。
01検査予約
胃内視鏡検査(胃カメラ)をご希望の場合は、事前に外来で受診して頂きます。
- 医師による診察ののち、検査予約をお取りいただきます。
- 現在服用中の薬についての確認をします(お薬手帳をお持ちの方は持参してください)
02検査前日
夕食は夜8時までに、済ませ、それ以降は何も食べないでください。
常用薬は服用してください。 お水、お茶、スポーツドリンクは夜間も摂取可能です。
03検査当日
検査前
- 水分は検査の1時間前まで摂取可能です。
- 検査30分前までに来院し、診察券・承諾書を出し、受付をして頂きます。
- 胃の中の泡を取り除くお薬を飲みます。
- 鼻の麻酔をします。
検査の実施
- 検査台に横になり、鎮静剤(静脈麻酔)を注射し、リラックスした状態で検査を行います。
(在院時間を最小限にしたいお忙しい方やお車で来院を希望される方には、鎮静剤を使用しない方法での経鼻内視鏡検査も可能です。逆に、不安の強い方には鎮静剤(静脈麻酔)の量を調整します) - 内視鏡検査を行います。(所要時間;5-10分程度)
検査後
- 検査終了後は専用リカバリー室で30分程度休んでいただき、その後、医師より検査結果の説明があります。(鎮静剤を使用しない場合は、検査終了後、そのまま外来にて検査結果を説明致します。)
- 検査後の車の運転は出来ませんので、車でのご来院はご遠慮ください。
- 病理組織検査を行った場合は、検査結果の説明を受けるため、2週間後くらいにご来院して頂きます。
- 検査後、1時間くらいで、食べることが出来ます。
- 基本的に食事制限はありません。ただし、組織検査をした方は、当日のアルコール・刺激物の摂取はお控えください。
大腸内視鏡検査
大腸内視鏡検査は腸内をスコープで直接観察する検査ですので、下剤により腸の中をきれいにする必要があります。
検査時間は通常15分程度ですが、腸の長さや状態により個人差があります。
大腸ポリープを認めた場合、同時に切除することが可能です(日帰り大腸ポリープ切除)。
大腸検査の流れは次のとおりです。
01検査予約
大腸内視鏡検査をご希望の場合は、事前に外来を受診して頂きます。
- 医師による診察後に、検査日を決定します。(診察なしでの予約はできません)
- 現在服用中の薬についての確認をします(お薬手帳をお持ちの方は持参してください)
- 事前準備について看護師から説明あり、必要な下剤等を渡します。
02検査前日
術前日は低残渣食を摂取(詳細は説明いたします)。
前日寝る前に下剤(ピコスルファートナトリウム)を服用(翌朝に下剤の効果がでます)
お水、お茶、スポーツドリンクは夜間も摂取可能です。※水分は多く摂取して下さい。。
03検査当日
検査前
- 早朝(6時ごろ)からご自宅で下剤モビプレップを服用いただきます。
- 電話で前処置の進捗状況を確認しながら、来院時刻を決定(10時~11時)。
- 来院(鎮静剤を使用する場合は車・バイク・自転車で帰宅できませんのでご留意ください
検査の実施
- 検査着に着替え、検査用紙パンツをはいて頂きます(貴金属類は外してください)。
- ストレッチャーに横になり、鎮静剤を注射し、リラックスした状態で検査を行います。
- 内視鏡検査(ポリープ切除)を行います。
検査後
- 検査終了後は専用リカバリー室で1時間程度休んでいただき、その後、医師より検査結果の説明があります。
検査後の食事・水分摂取について
- 基本的に食事制限はありません。
- ポリープ切除をされた方は、数日間、消化の良いものを召しあがって頂きます。
- 便秘にならないように、水分はこまめにとりましょう。